メールもできる,ウェブブラウジングもできる,チャットもできる,ピアトゥピアでの通信のやりとりもできる,もちろんゲームもできる…。携帯ゲーム機が,大化けする未来を想像してみると,なんとも,楽しそうじゃないか。
任天堂は,来年8月に発売を予定している携帯型ゲーム機「ゲームボーイアドバンス」の仕様の一部を公開した。それによると,CPUは英国ARM製の32bitを使用し,現行のゲームボーイの画面に比べ1.4倍ほどのTFTカラー液晶を備える。ソフトは現行のゲームボーイに互換性を持たせる。任天堂は,同時にコナミと提携を結びモバイル21社を設立,ゲームボーイ用の通信ゲームの開発などを行う。
携帯ゲーム機市場の動きが騒がしい。バンダイのワンダースワンは,驚異的にシェアを延ばしており,先手を打ってワンダーゲートを発表。通信ゲーム機の分野でのアドバンテージをなんとか獲得したい意向だ。そしてそれは,ゲームボーイでトップを走る任天堂とて同じこと。家庭向けのゲーム機と同様に,ネットワークを利用することで,ゲーム機は次世代への壁をぶち破る。
年内にも携帯電話のモニタはカラーになると思われる。数年のうちに動画のやりとりも普通のこととなるだろう。そのとき,携帯電話のサイズですべてをまかなうことができるのか。そのとき,接続してナビゲーションを容易にする端末は必要にならないだろうか。その端末の座を,ノートPCやPDA,携帯ゲーム機などで,激しく争うことも予想される。携帯ゲーム機が,身近で,親しみやすくって,楽しい,そんな特性を活かしていけば,ワイヤード携帯ナビとして大化けする可能性も秘めている。
|